紺ガエル日記 2002年2月2日 自動車保険更新

走行距離15,450km

また憂鬱な季節がやってきた。自動車保険の更新である。昨年もいろいろと面倒臭い思いをした。そもそもはZ3に乗っていた時に、何も考えずに安田火災の保険に入っていて、ポルシェに乗り換えたときに大変コスト高になったためにいろいろ調べなければならなかったのである。いろいろ調べた結果、ウインタートウルというスイスの保険会社のリスク細分型保険に入って、大幅に掛け金を節約できた。
しかし、以前にも書いたが、ウインタートウルは業績が思ったほど伸びなかったということで、「ハロースイス」のチューリッヒに保険契約を包括移転してしまい、昨年の秋ぐらいから私の保険は顧客満足度No.1のチューリッヒの保険になってしまった。

そして、今度の3月の更新の前にチューリッヒから送られてきた保険の見積もりは以下のとおりである。

プランA(スタンダードプラン) プランB(おすすめプラン)
対人賠償保険 無制限 無制限
自損事故保険 1,500万円 1,500万円
無保険者傷害保険 対人賠償と同額、ただし2億円を限度 対人賠償と同額、ただし2億円を限度
対物賠償保険 無制限(免責0万円) 無制限(免責0万円)
搭乗者傷害保険 1,000万円 1,000万円
車両保険金額 800万円 800万円
車両保険条件 一般条件 一般条件
車両保険免ゼロ特約 車対車 車対車
車両保険免責金額 1回目5万円、2回目以降10万円 1回目5万円、2回目以降10万円
身の回り品担保特約(免責5000円) 5万円 5万円
人身傷害補償担保特約 なし 5,000万円
特約・割増引 ABS割引、デュアルエアバック割引 ABS割引、デュアルエアバック割引
家族限定特約、搬送・引取費用担保特約 家族限定特約、搬送・引取費用担保特約
(30km未満不担保型)、ファミリーケア特別見舞金特約 (30km未満不担保型)、ファミリーケア特別見舞金特約
キャンセル費用担保特約、緊急宿泊費用担保特約 キャンセル費用担保特約、緊急宿泊費用担保特約
帰宅費用担保特約 帰宅費用担保特約
保険料 保険料
26歳未満不担保 グリーン免許 205,900円 216,890円
26歳未満不担保 ブルー免許 195,370円 205,790円
26歳未満不担保 ゴールド免許 187,730円 197,740円


こんなものか、と思ってつい納得してしまったが、よくよく考えると去年が14万7千円だったので、一番安いブランを申し込んだとしても4万円も値上がりしている。無事故でずっと来て、更新毎に等級も下がっているはずなのに、どういうこと?

ダイレクトメールの中を漁っていると、「保険料算出方法の一部変更についてのお知らせ」という文書が見つかった。これが、値上がりの根拠を説明する紙だった。要約すると、「多くのお客様の保険料は昨年に比較して高くなっているが、それはリスクを保険料に反映した結果そうなった」「人身事故発生件数の増加、盗難事故の増加も大きな原因」ということらしい。
おいおい、という感じである。リスク細分化保険であれば、私のようにずっと保険を使ってきていない人間にはメリットがあって然るべきなのではないか?人身事故発生件数の増加、盗難事故発生件数の増加は分かるが、チューリッヒで実際に起こった保険金支払額の推移も見せずに、自動車運転者全てを母集団とする統計を、チューリッヒが審査を行って加入を認めた保険加入者の保険金値上げにそのまま使うのは、無理があるだろ。値上げするというのなら、もう少しまともに説明をしてもらわないと。

さらに、送られてきた見積もりだと余計な特約に無駄金を払っている。去年30歳になったので、30歳未満不担保でよい。年をとっていいことはこれぐらいか。人身事故を起こした場合の保証はできるだけ手厚く、車両保険も手厚く入ろうと思っているが、これまで事故を起こしたことは無いので、免責金額は高くても問題ない。身の回り品担保特約や、その他事故に付随する費用特約は別に必要ない。
不必要な特約や免責金額を変更した見積りを取るためには、コールセンターに電話するかインターネットで調べるかのどちらかだったが、帰宅時間が遅く、10時を過ぎてしまっていたのでインターネットで調べざるを得なかった。
更新専用のサイトがあり、私のIDもダイレクトメールに明記してあったのだが、私の個人情報を把握しているはずなのに、一から個人情報を入れていかなければいけないというとんでもなく使えないサイトだった上に、10分近くかけて入力したのに、最後に「全ての情報を送信する」というボタンを押して待つと、何度押しても「ただいま混雑しています。後ほど改めてお試しください」というメッセージが出る。ふざけるな、である。
こんなしょうもないサイトを造る人間の神経が疑われる。顧客満足度、非常に低いぞ、チューリッヒ。二度とインターネット上の見積りなんかするか。更新もしないぞ。

というわけで、再び新たな保険会社を見つけなければならなかった。インターネット上の見積りができるという触れ込みの外資系保険会社でも、先ほどチューリッヒのサイトで起こったのと同様なことが起こった会社があった(アクサダイレクト)。はっきり言って時間の無駄、二度とこんな会社で見積りなんか取るか、と真剣に思った。営業職員の数を少なくして割安な保険料で多くの保険加入者を獲得する、というビジネスモデルにおいて、インターネット上で簡単に正確な見積りが取れるというのは最低限の条件だと思う。新規参入してきた外資系損害保険が儲かっていないのも、これでは当たり前だろう。ビジネスセンスの片鱗もうかがえない。

怒っていても仕方が無いので、保険料の安さで定評のあるJA共済のサイトをチェックした。ここのサイトは非常にシンプルで、見積りを取るのもとてもやりやすく、また複数のプランを比較するのもやりやすい。というのも、前回計算したプランの条件をサイト上で保存でき、条件変更した新たな条件と一目で比べることができるからだ。

試算したのは以下のとおり。

等級 11等級 11等級
年齢担保条件 30歳未満不担保 30歳未満不担保
車両共済 保障範囲 全損害 全損害
免責金額 0万円 10万円
共済金額 785万円 785万円
車両諸費用保障特約 特約有無 あり なし
代車費用日額 10,000円 -
対人賠償 共済金額 無制限 無制限
対物賠償 免責金額 0万円 10万円
共済金額 無制限 無制限
人身傷害保障特約 非共済者限定 なし なし
共済金額 5,000万円 5,000万円
搭乗者傷害特約 治療共済金日額 500万円 1,000万円
死亡共済金額 5,000円 10,000円
車両間衝突免責ゼロ特約 なし なし
車両・対物セット割引 あり あり
ABS装着車割引 あり あり
エアバック装着車割引 あり あり
等級据え置き特約 なし なし
家族原付賠償損害特約 なし なし
共済掛け金 188,140円 104,400円


かなり掛け金が安いことが分かった。去年と比べても4割近く安くなっている。しかし、問題点は、近所にJAの支店が無いことと、会社まで営業の人が来てくれるわけではないということである。我が家の最寄のJAは、桜新町か代々木で、恐らく土曜日はやっていないだろうから平日に出掛けなければならない。でも随分と安いのでJAまで出掛けようと思っている。(ちなみに全労災でほぼ同条件で調べたら13万円弱、NTTIFの一括見積もりで調べたら6社中安田火災のみが加入でき、15万円強だった)。

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