時限 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
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シミュ | ケース | 実車 | 回避 | 急制動 | 実車 | シ・セ | 実車 |
直線狭路コース(一本橋)
幅30cm、長さ15.3mの一本橋を、7秒以上かけて通過する課題。
落ちると検定中止。卒業検定中、最大の難関(のはず)。
橋、といっても高さ5cmの鉄板の上を渡るので、落ちたら5m下の川底に沈む、とかそんな悲惨なものではない。
停止状態から緩やかなスロープを登って一本橋へ。大事なことは、停止状態でしっかりバイクを一本橋と同一線上に向けること。微妙にずれていたりすると、前半で脱輪する原因となる。
基本は、断続クラッチとリアブレーキ。
1速、半クラッチのままスロープを登り、時間を稼ぐためにクラッチを切ったりリアブレーキをかけたり。ふらつきそうになったら再びクラッチミート。
大事なことは、遠くを見ること。目線を下に持っていきたくなるのをぐっと堪えて、一本橋と同一線上の遠くの目標を見る。
またニーグリップをしっかりすること。両足のつま先が開かないことを意識すれば、自然とニーグリップは出来ている。
緊張して腕に力が入ると、ハンドルに力が伝わってどちらかに落ちる。
ニーグリップが出来ればバイクを下半身で支えて、腕で支えないので、ハンドルに無駄な力が伝わらない。
どちらかというとシートの後ろ側に座って、体の重心が後輪側にあることを確認・意識するのが良いだろう。
また、ステップを両足同じ力で踏むと、安定する。ギアは1速のままなので、上からシフトペダルを踏んでも動かない。
左はシフトペダル、右はステップを同じ力で踏むと、シート(=車体の上の方)に掛かっていた体重がステップ(=車体の下の方)に掛かるので、重心が下がって、安定する。
お試しあれ。
また、教官によっては、練習中にわざと一本橋の上でハンドルを左右に細かくぐらぐら振れ、という人もいた。
なんとなれば、腕に力が入っていれば左右に細かくハンドルを振ることは出来ない。
腕の力を抜いて、前輪に無駄な力を加えない、というのが一本橋踏破の極意。
坂道発進
クルマと一緒。とはいえバイクにはサイドブレーキなかったか。最近クルマのMT免許なんか取る人そんなにいないらしいので、一応おさらい。
逆行大、だと検定中止。
坂の途中のポールのところで停止。リアブレーキをしっかり踏む。当たり前だがフロントブレーキは掛けない。
後方確認の後、スロットルを開ける。リアブレーキは踏んだまま。
クラッチを徐々につないでいくと、エンジンの音が変わって微妙にクラッチミートし始めたことを教えてくれる。
どうせ人のバイクなんだから、たっぷり半クラッチ使って。
クラッチを通じてバイクに動力が伝わる感じが強まってきたら、そろりとリアブレーキを緩める。
前進し始めたらアクセル開度を保つ、あるいは若干さらに開けながら、クラッチをゆっくり放す。リアブレーキはゆっくりと解除。
上手くいかなければ、半クラッチの時間を長くしてみよう。どうせ自分のバイクじゃないのだから、クラッチ盤焼いたところで関係ないので。
また、下り坂ではローギアでクラッチミートの状態を保ってエンジンブレーキを使うこと。そうしないと減点対象になるので、念のため。
次は、回避・急制動。