初めに
2007年2月。以前から気になっていた、笹塚のバイク屋の前を、たまたま通りがかり。
何か惹かれるものを感じて、気が付いたら店の中に吸い込まれていた。久し振りにどきどきする。
クルマとは違った、無骨な、それでいて精密で美しい、金属の塊。
思い起こせば、あれは2001年の初頭のことだった。21世紀初頭、という言い方もある。
20代最後の年に、偶然出会った993カレラ4Sに強く魅かれ、幸運にも自分のものにすることが出来。
大げさだが、運命に近いものだったような気が、ずっとしていた。
そしてカレラ4Sとの出会いから6年。
30代半ばにして、バイクに魅かれたのも、ある種の運命に違いない(という、自分に都合のいい思い込み)。
30代後半、年男の私の運転免許の種類の欄に、「普自二」と「大自二」が追加される過程と、その後MV AGUSTA Brutale910Rとの生活。