紺ガエル日記 2003年6月11日 恐るべし車検費用の見積もり

走行距離 22,099km

最近は遠出は大体ゴルフがらみのことが多く、荷物の多く積めるアルファ号が活躍する機会が非常に多かったので、紺ガエル君の出番が少なくなっていた。走行距離も大して伸びず、ガレージの隅っこで埃をうっすらとボディに乗せているさまは、少し物寂しげなものがあった。
そうこうしているうちに、ポルシェセンター世田谷とミツワ目黒から車検のお知らせが届き、オイル交換が無料のミツワですべきか、いつもお世話になっているPC世田谷でお願いすべきか悩む状況だった。

しかし、ミツワにはあまりいい想い出がないことから、3万円をケチって気分悪くなるのも何なので、6月7日に愛車を世田谷まで連れて行った。久々に乗るポルシェは、操作系が重く、ワイドなタイヤが路面の状況をダイレクトに伝えてくるものの、アクセルを踏み込むと思ったとおりに車は吠え出し、遅いスピードでも楽しかった。

最近大して走っていなかったこと、前回の車検が予想よりも負担が軽かったことから、軽い気持ちで車検をお願いした。世間ではどうやら夏のボーナスというものが払われる前らしく、ポルシェフェアーが開催されているPC世田谷は何だか賑やかで、カイエンも展示してあった。

いつもの松坂さんではなく、内山さんというメカニックの方に車検をお願いする旨を告げ、愛車が埃をかぶるのがかわいそうなのでボディカバーを注文し、特に気になるところはありませんと答えて、ポルシェフェアーの記念品のタンブラーをもらって経堂の駅まで嫁とふらふら歩いて帰るまでは良かった。

下駄の鼻緒が切れるのは不吉な知らせだというのは古い言い伝えだが、経堂の駅に行く途中にお気に入りのグッチのサンダルのストラップが切れたのは、今にして思えば不吉な兆候だったのだろう。

前置きが長くなったが、3日後に届いた車検の見積もりは、最近平穏な生活を送っている私を驚愕させるに十分なものだった。
〆て、53万8629円也。法定費用を入れると60万円オーバー。どかーん(泣)。さらにショックなことに、「オイル漏れしていますが、どうしますか?」という素敵なお言葉まで頂戴してしまった。

以下が詳細。

作業内容 備考 部品代 工賃
車検整備 法定点検 車検項目 \50,000
機器による検査 車検項目 \13,000
代行料 車検項目 \12,000
スチーム洗浄 車検項目 \10,000
エンジンオイル 交換 オイル漏れ修理で \27,070 \7,000
エンジンオイルフィルター 交換 オイル抜くため \2,700 \4,000
エンジンエアフィルター 交換 交換時期 \2,950 \2,000
スパークプラグ 交換 交換時期 \9,960 \26,000
ヒューエルフィルター 交換 交換時期 \5,200 \4,000
エアコンフィルター 交換 交換時期 \10,200 \2,000
ブレーキフルード 交換 交換時期 \5,200 \10,000
ブレーキホース 交換 推奨項目 \24,800 \12,000
パーキングブレーキ 給油および清掃 車検項目 \2,240 \16,000
クラッチフルード 交換 交換時期 \2,600 \2,000
ワイパーブレード前後 交換 交換時期 \7,000 \1,000
左右ライトドレングロメット欠品 欠品部品 \140 \0
フロントアンダーカバー取付ボルト欠品 欠品部品 \360 \0
エアコンファンレジスター 交換 作動不良 \5,500 \16,000
オイルクーラーファンレジスター 交換 作動不良 \5,500 \16,000
クラッチペダル引っかかり有り \35,740 \30,000
クラッチマスターおよびホース
レリーズシリンダおよびホース
フロントリップスポイラー変形交換 \11,260 \9,000
リアワイパーアーム曲がり \19,000 \3,000
オイル漏れ
ブローバイガスケット \500 \37,000
レゾナンスフラップガスケット \640 \2,000
マニホールドラバー 複合作業 \5,880 \0
オイルレベルセンサー \8,740 \13,000
ボディカバー \22,800
小計 \215,980 \297,000
消費税 \25,649
合計 \538,629

見ていただければ判るが、特別何かを直すのにとんでもなく金がかかるというわけではなく、全体的に、何だか、とっても、高いのだ。

内山さんも流石に電話越しに私がショックを受けたのが伝わったらしく、若干コストセーブをした見積もりも送ってくださった。オイル漏れを直さず、2000km程度しか使っていないエンジンオイルを再利用すると、およそ40万円程度になるとの説明を受けた。私も自分なりに色々考え、雨の日には乗らないことにしているので、ワイパー周りもやらなくてもいいかもしれない。フロントリップスポイラーは、立体駐車場の坂などでこすりまくっているけれど、車の下に潜ってみないとわからないので、それもやる必要は特にないぞ。などなど、いかにしてコストを安く上げようかと頭を思い悩ませた。

しかし、困ったものである。なんでオイルの量を測るセンサーからオイル漏れが起きるのであろうか。オイル回りは生命線のため、直さないわけにはいかない。オイルクーラーのファンが作動不良というのも、心臓に良くない。油温が下がらなくなったら、オイルラインにダメージがいく可能性があり、それこそ100万円コースである。とはいえ全く作動していないというわけではなく、エアコンのファンもそうなのだが、ファンにも1速と2速というのがあるらしく、その切り替えがうまくいっていないというのが交換の理由だそうだ。

2年に一度、法定費用込みで60万円。うーん。一月あたり2万5千円。ガレージ一月あたり4万5千円。保険代一月あたり1万円。タイヤ一年に一度変えると一月あたり1万5千円。これだけで維持費一月9万5千円。オイル代、燃料代も考えると、10万円オーバー。確かに私の紺ガエル君ももう7歳で、おじいちゃんになりつつあるので、仕方がないのかもしれない。

今回は、雨の日には乗らないことにしたのでワイパー回りは直さず、その他を全て直してもらうことにして若干節約した。車検が完了したら、再びご報告します。お金がなくなるので、3ヶ月以上ほったらかしにしていた会社の経費の精算を慌ててやったら、70万円ぐらい立て替えていたことが判明。少し得した気分。って違うか。

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