走行距離 21,495km
ようやく我が家に赤い147がやってくることになった。2月初めに納車されると聞いていたので、1月末にばたばたと駐車場の契約をしたりして忙しかったのだが、どうやらカーナビと奥さんがこすらないためにつけることに決めたコーナーセンサーの取り付けに時間がかかる、ということで本日が納車の日となった。
奥さんは、あと10日ほどで30の大台を迎える。こういうことを書くと彼女が嫌がることは間違いないのだが、車に関して言うと30歳未満不担保かどうかで、年間1万5千円ぐらい保険料が変わってくるという意味で、結構重要だ。契約時には26歳未満不担保にしておいて、1ヵ月後に契約変更で30歳未満不担保にするということで、若干保険料を節約することにした。
日も暮れてから車を引き取りに行ったのだが、大塚社長のご好意で車の前で記念撮影をしたのと、納車の記念にどら焼きをもらったのがおかしかった。
購入する際、「くるまにあ」の最近のアルファ特集がとても参考になった。福野氏がファブリックシートの出来を絶賛されていたが、ついかっこよさで革製のスポーツシートを頼んでしまった。
ちなみに、オプションでつけたのは前述したスポーツレザーシートとコーナーセンサー。さらに純正のケンウッド社製カーナビをつけた。スポーツレザーはキャンペーン中ということもあってたったの3万円追加で装着できた。ナビは定価27万9千円(絶対うそ)。コーナーセンサーは取付料込みで4万円だった(高い)。
登録諸費用欄に6万円という値段がのっていたが、そんなに高いわけはないのは判っていたが、契約することにした。なぜなら値引きがおよそ35万円だったから。車両本体だけではこの値引きは多分無理で、前述したオプションからの値引きが結構大きいものと見られる。加えて、アレーゼ日本橋の大塚社長自らが商談されていたので、まああんまりきつく値切らず、メインテナンスで便宜を図ってもらおうと考えたからである。
契約するときに、「タイヤはピレリ、それが駄目ならミシュランで」と社長にお願いしていたが、ラッキーなことに納車されるときに見るとタイヤはピレリのP-Zero
Rosso。サイドウォールに赤く(って当たり前か)Rossoと書いてあって、結構うれしかった。タイヤはどうやら前述の2社と、コンチネンタル、ファイアストン、あと1社どこか忘れてしまったが、5社の製品がつけられているそうだ。やはり、コンチネンタルよりはピレリがついているとうれしいのは人情だろう。無理なお願いだったのかもしれないが、言ってみるものだ。
ポルシェに比べてクイックなハンドリング、ちょっと固めながらもしっかりロールするサスペンションはとても気持ちがいい。思ったよりも剛性感高し。
「何だかなー」と思うポイントはセレスピードがシフトダウンするときに車内後部から響いてくる「パタン」という音。これは個体の問題なのだろうか。ハッチバックなので音が響いて、ちょっと興ざめ。CITYモードにしたときのシフトアップのタイムラグは結構気持ち悪い。
基本的に街中では3000回転以下に抑えて慣らし運転中なのだが、ガスペダルを強めに踏み込んだ後、3000回転を越えてアクセルを戻した後にすぐシフトアップしてくれないのは結構イライラする。戻して少しまたゆっくりアクセルを踏み込まないと、シフトアップしないのだ。
あとは、私が昔知り合いのMTの156に乗せていただいたときに感激した、車内に立ちこめるこもったツインスパークの官能的な音色が、147だとあまり心の琴線に触れてこない点である。これは、慣らしが終わったら解消されるのだろうか。純正のカーナビの画面が大したことなくてがっくりだが、これは本質的な問題ではないのでよいとしよう。
イタリア車イコール壊れる、という固定観念から逃れるのはどうしても難しいのだが、現時点で気がついたことは、リアゲートを開けた時につくライトがつかないぐらいである。これは1000km点検のときにでも直してもらおう。そのうち不都合が見つかるかもしれないが、まあ大きな心で許してやろう。Z3もひどかった。窓が閉まるときに「バキッ」という音がしないと閉まらなかったり、カーステレオのスピーカーが片側接続されていなかったり、ガソリンタンクの排気弁がワークしていなかったためにガソリンが入らなかったり。
不思議なもので、イタリアは何度も旅行に行くほど好きなのに、これまではドイツ車しか(といってもZ3はドイツ車ではないのかもしれないが)乗ったことがなく、少し前までドイツの会社に勤めていたにもかかわらずドイツの国そのものには全く興味がなかった。今回はイタリア車に乗ることが出来て、また血中ラテン濃度が上昇しそうな勢い。個人的な日独伊三国同盟状態とでもいおうか。