走行距離 18,760km
久々の更新は、不幸な話題である。
今日実家に久しぶりに帰り、鰻が食べたくなったのと、昔から行ってみたかった三島大社に行くために三島に出かけた。鰻は水泉園という鰻屋で食べたのだが、その話題は日々雑感で書いたほうがよかろう。
鰻を食べ終わり、三島大社で参拝を済ませ、駐車場に帰ったら、私の車の横でお母さんが小さな男の子を怒っているところだった。家族四人連れで、みんな晴れ着を着ていて、お父さんが赤ちゃんを抱えていた。おそらく赤ちゃんのお参りだったのだと思う。
きれいなシャツにサスペンダーで吊った半ズボンをはいた男の子がお母さんに怒られていた理由は、車のドアを不注意に勢いよく開けたため、隣に止めていた私の車のドアを凹ましてしまったことだった。そして、我々は運良くというか運悪くというか、その現場に帰ってきてしまったのだった。
よく見ると、私の車の運転席側のドアハンドルの脇に、直径4、5センチ大のえくぼが出来ていて、ぶつけた側の車の塗装がドアに残ってしまっている。
正直、子供がやったことなので、どう反応して良いか分からなかった。激怒するのも大人気ないし、というか「やられちまった」とは思ったものの、不思議と怒る気持ちは湧いてこなかった。大事な家族の行事の前だということは明らかに分かったので、それを邪魔する気にもならなかった。どうしようか考えていると、赤ん坊を抱いた父親が、買い物のレシートの裏に住所と電話番号、名前を書いて寄越した。ぶつけてしまった男の子が、母親に諭されて私に「御免なさい」と謝った。頭のどこかで車のナンバーを控えるべきではないかと考えたが、なんだか疑う気にもなれなかった。男の子に、「気にしなくていいから」といって、その場を去った。
さて、どうするべきだろう。やはり、我々には過失がないわけなので、どの程度費用がかかるのかを調べ、その額を先方に伝えた上で修理をし、請求しようと考えた。
取り急ぎ、ポルシェ世田谷に電話することにした。そして、分ったことは以下の通り。
1. 小さなくぼみであればデントリペアで直すことが可能だが、ドアの場合、中央部だとサイドインパクトバーが入っているためにデントリペアは不可能。また端に近くても同様に不可能。デントリペアだけで済めば費用は3万円程度とのこと。
2. デントリペアで直らない場合は、板金となる。その場合はものを見ないと見積もりは出ない。
3. 塗装面については、磨きをかけて消えればよいが、それでも塗装面の傷みが激しい場合は塗りなおしとなる。しかし塗りなおすと、新車当時の焼付け塗装が失われるため、出来れば塗りなおしをしないほうがよいとのこと。板金、塗りなおしをした場合は20万円近い費用がかかる。
ちょうど12ヶ月点検のタイミング、またオイル交換のタイミングだったので、ポルシェ世田谷に持っていって見てもらおうと思う。
三島大社にお参りしたのに、災難にあってしまった。しかしもっと運が悪ければ、ぶつけたまま逃げられてしまったかもしれない。ぶつけてしまって、車の持ち主が帰ってくるまで待っているようなお人好しの人もそんなにいるとは思えないので、お参りした甲斐があったのかもしれない。
次回また報告いたします。