紺ガエル日記 2001年10月7日 初めてのアクアライン、内房へ

走行距離 12,820km

連休の中日に、どこかに出かけようと思って交通情報センターのHPにアクセスしてみてみた。
中央、東名、関越が大渋滞で、どこに行くのもままならない。渋滞していない高速でどこか行こうかと考えた。目に付いたのが、アクアラインである。まだ、乗ったことがない。特に乗るべき理由もなかったからである。
いそいそと本屋に出かけ、千葉方面に出かける理由を作ることにした。ガイドブックを購入すると、木更津に鮨屋があり、たぬきの童謡で「しょっしょっしょじょじー」と謡われている證誠寺があり、また近くに苔むした境内を持つ名刹、鹿野山神野寺があることを発見し、出かけることに決めた。

渋谷入口から首都高に乗り、浜崎橋、レインボーブリッジを経て川崎浮島インターまで走った。浜崎橋から芝公園まではいつもどおり若干混雑していたが、後は非常にスムーズだった。川崎浮島インターから初めてアクアラインを走った。海底トンネルを最初に走るのだが、とても長い。ベンツのE500が前を走っていたので若干期待したが、そんなに早いドライバーではなかった。
長いトンネルの中は、舗装がアスファルトではないようで、制動距離が伸びそうな感じだった。


海ほたるは、ちょっとしたショッピングセンターのようだった。観光客が一杯いて、びっくりした。まるでお台場のモールのようだった。
早々に海ほたるを後にして、木更津の鮨屋に向かった。

その鮨屋は町の中心から少し離れたところにあった。穴子の白焼きは美味しかったし安かったが、それ以外には残念ながらぱっとしなかったので、ここでの紹介はやめにしておく。
しかし、われわれの収穫は、その鮨屋のすぐそばにある次の建物だった。

この建物は、今にも朽ち落ちそうな感じだが、バリバリ現役の建物である。ある意味、今一番流行っているものがこの建物の内部で見られるのだ。お分かりになるだろうか。この写真では分かりにくいかもしれないが、なんと、この建物は映画館なのである。そして、今をときめく「千と千尋の神隠し」が上映されているのである。
恐るべし、木更津東映。もっと流行らない映画が上映されていたら、さらに情緒を増していたことだろう。

木更津は不思議なところだと思いながら、次の目的地に向かった。それは、狸の童謡で有名な「しょっしょっしょじょじー」と謡われている證誠寺である。可愛らしい小さなお寺だった。

狸の像がいくつもあって、そこはなんとなく恐ろしい感じがしたのだが、お寺自体はひっそりとしたいい感じのものだった。

実はこの後いろいろ木更津周辺をうろうろしたのだが、最も印象が強かったのが例の木更津東映だったため、すっかり写真をとる気もうせてしまった。恐るべし、木更津東映。昭和40年代から、時の流れがそこだけゆっくりとしているのだろう。

帰りにも夜景を見たくて海ほたるに寄ってみた。横浜の光が遠目に見えた。浦賀水道には多くの船が浮かんでいた。千葉は、光が少なく、木更津の東映では「千と千尋の神隠し」の最終回の上映が終わったかな、とふとどうでも良い事が気になった

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