走行距離 10,411km
先日、ポルシェ世田谷から葉書が来た。
「定期点検のお知らせ」と書いてあったので、???と思った。
私は、今年6月が車検だということをけろっと忘れていたのであった。
手紙が来なければ、下手をすれば無車検運転していたかもしれない。
オイル交換でお邪魔しておいて良かった、と思った。
車検はいくらかかるのだろうか。車を購入したとき、あまりにコンディションが良かったため、世田谷ポルシェの小塚さんは「現状引渡しでOK、車検もほとんど部品代はかからないでしょう」とおっしゃっていた。
2001年1月13日の納車から、5月19日までのかかったランニングコストは、
自動車税 | 66,500 |
自動車保険 | 146,770 |
ガソリン代(5.5km/L,\110/Lで計算) | 43,120 |
オイル交換代 | 54,560 |
計 | 310,950 |
というかんじである。
もう少しすると、タイヤを交換しなければいけないのだが、そのコストは結構頭の痛い問題である。
加えて、かつて自動車保険についてまとめたが、なんとウインタートウルは新規の自動車保険引き受けを停止してしまい、チューリッヒ(ハロースイスってやつ)に契約が引き継がれるとのことで、来年からの自動車保険はまた高くなることが予想される。
余談だが、友人に某大手損害保険会社に勤めているものがいて、彼に聞いてみたら、保険料の15%程度は代理店へのコミッションらしい。あなたが使っている保険代理店のサービスが納得できない、あるいは何もやってくれないのであれば、インターネットを通じて保険代理店を通さずに契約するというのも一つの考え方であろう。
上記の金額に車両購入費プラス費用、取得税、月々の駐車場代などを足し合わせると、総額が計算できることになる。
真剣にご購入をお考えの方で、総額をぜひ知りたいという方は、メールをください。
さて、中古車の選び方である。
私は、半年以上も状態の良いポルシェを探していた。これについては以前にも何度か書いたことがあるので、割愛する。
しかし、「次の車はポルシェ」と決めていたわけではなく、2年近くずっとインターネットでその他の中古車価格もチェックしつづけてきた。職業柄、割安な物件がないかが気になっていたのだった。
私が主にチェックしていたのは、F355が中心だったが、それ以外の中古車の価格もモニターしてきた。
インターネットのいいところは、やはり時間が節約できるということである。実際に店を訪れるのは、面倒だし、ちゃんとした対応を受けられない場合がある。わざわざ行く前に電話していくのも、若干乗り気がしないものである。また、中古車屋のロケーションはある一定の地域に集中していることが多いものの、移動も結構大変である。インターネットなら、毎日チェックできるし、自分の条件に合った車をソートアウトするにも便利である。目を皿のようにして中古車雑誌を読むのは、暇なときは楽しいものの、結構疲れるものである。
私が主にチェックしてきた中古車検索のポータルは
リクルートのイサイズカーライフ デジタルカーセンサー
バーチャルカーショップ
の二つである。
おすすめはバーチャルカーショップである。何がいいかというと、外車に強いこと、現車の大きな写真が3枚見られること、情報のアップデートが早いこと、ショップの専門画面にアクセスするのが容易なこと、ソートが容易であることである。
信頼できるショップ、低走行車が多いショップを挙げるとすると、
プレステージ(ポルシェに一番強く、玉も一番豊富、回転も速い、私もここで購入)
アリアガレージ(ここも低走行車が多い、私の先輩が993ターボを購入)
ナツメ(低走行車多し、ポルシェが得意というわけではないがチェックする価値あり)
大昭自動車(低走行車、希少車、マニア向けの車に異常に強い)
などである。
中古車屋にもいろいろあって、信用できない業者も結構いる。実際、私の先輩でベンツSL500をとある業者から購入した人がいるのだが、いざ手放すことになってメーターが巻き戻されていることが発覚した。また、事故車再生で有名な業者もいる。ここでは実名を挙げることができないが、ずっと中古車市場を見ていると、なんとなく分かってくることもたくさんある。
あと、雑誌の「くるまにあ」も非常に有用である。相場もわかるし、車種ごとの特集も役に立つ。私がポルシェに惹かれるようになる以前から、99年9月号のポルシェ特集を手元に残していたため、購入時のチェックポイント、モデルの変遷、相場、その他いろいろな情報を手にいれることができた。手元に残していて本当に良かった。
私が幸運だったのは、会社の先輩がポルシェ世田谷の小塚さんという方と知り合いだったということである。先輩は、ボクスターか996の新車を買おうと思って、世田谷に試乗させてもらいに行ったところ、セールスに小塚さんが出てきて、それ以来面倒を見ていただいている。以前にも書いたように、その先輩は結局小塚さん経由で中古の996を購入することとなったわけだが、その時私が車を見に行ったことで、小塚さんと知り合うことができた。
彼はわざわざ中古車屋さんまで私が検討して購入に至った車を見に来て下さり、事故車でないことを確認してくれた。また、ポルシェの中古車屋さんにも顔が利くので、「小塚さんのご紹介なら」といって中古車屋さんが非常に丁寧に接客してくれた。
彼に背中を押されたことも、私が購入を決意するに至った大きな要因の一つである。さすがにポルシェを見続けて20年という人が折り紙をつけてくれれば、車そのものを疑う必要がなくなることはいうまでもない。
長々と書いてきたが、私が最も言いたいことは、「人脈を使っていい車を見つけましょう」ということである。
例えば、あなたが知り合いに車を薦める際に、いい加減な気持ちで薦めるだろうか。あなたが責任感のある人間であれば、もし、その知り合いが車を購入して、何らかのトラブルが発生したら…と考えるのが自然だろう。裏を返せば、それなりに信頼のできる、あるいは悪い評判をたてられたら困る立場にいる人が、そうそう変なものを簡単に人に薦めるわけにはいかないのである。
評判は、お金では買えないし、築くのには長い時間がかかる。人脈を作り、いろんな人の意見を謙虚に聞き、その人あるいは店の評判を確かめることで、中古車購入に伴うリスクを極小化することができると思う。それには時間がかかるかもしれないが、自分が納得するものと出会うのに時間がかかっても、入手したあとにそれは車に対する愛情に変わる。