紺ガエル日記 2001年4月8日 桜、満開

走行距離 9,820km

東京では、桜は散ってしまっていたが、箱根の山では、満開のところもあったし、またまだ3分咲きのところもあって、まだまだ花見が楽しめた。
この車を買ってから、本格的に峠を攻めに行ったことがなかったため、週末天気が良かったため伊豆に行きたいと思った。しかし、私は4月22日に某資格試験を控えているため、勉強をしなければならないという気持ちはあったものの、あまりの天気のよさについふらふらと車のハンドルを握ることとなった。天気以外の言い訳としては、両親が引退後住む家を伊豆に建築中で、その進捗状況を見に行くということもあった。
恐ろしいことに、世の中は春の交通安全運動週間中であった。警戒して首都高、東名を走っていたが、やはりというべきか、小田原厚木道路で白のクラウンが非常駐車帯に停車していて、中では青い制服の二人組が携帯電話でなにやら話しているのに出くわした。慌ててブレーキを踏んだのはいうまでもない。
箱根ターンパイク、伊豆スカイラインとも思ったより空いていた。途中桜の見所があったためゆっくり行こうと思っていたのだが、空いているためつい飛ばしてしまう。しかし標高が上がるにつれ見頃の桜が減っていくことに気づいて、わざわざ満開の桜が咲いているところまでUターンして戻ってきてとった写真が上の写真である。残念ながら空が花曇だったため、桜と空とのコントラストがあまりない写真になってしまったものの、実物は非常にきれいであった。

久しぶりの峠道だったため、限界まで攻めることはしなかったものの、ポルシェのサスの動きを十分に楽しむことができた。また、ロールが大きくないこと、タイヤが太いこと、剛性感が強いことから、高速コーナーではまるでレールの上を走っているような感触だった。
最新版のポルシェ専門誌で、4Sは中途半端なモデルで、アンダーステアが強いことからポルシェ独特のドライビングプレジャーをスポイルしていると書かれていて残念に思ったばかりであったが、実際青猫ちゃんから乗り換えてみると、非常に楽しい車である。



伊豆高原に私の両親の建築中の家があるのだが、そのすぐ近くに非常にうまい蕎麦屋がある。名前をかわ瀬という。


ご覧のとおり、その辺の民家とまったく変わらない。これが蕎麦屋であるということを示しているのが、上の写真にあるように店の前の駐車場に掛けられた看板のみである。場所も若干わかりにくい。大室高原の、宇宙美術館とレストラン「ぶどうの実」の間に、ほんのちっちゃな「かわ瀬」と書かれた案内板がある。
ここは、家族でやっているお蕎麦屋さんなのであるが、非常にうまい。蕎麦はおそらく手打ちで、こしがあってしっかりとした香りがある。山葵は本わさび使用でとても香り高く、だしも非常に良い按配である。筆者はここの山掛け蕎麦を好むのだが、ここで使っている山芋はおそらく地のものであろう、どっしりとして濃い味のする山芋である。山芋の上にかかっている青海苔もいい香りのもの、玉子も黄身の黄色い味の濃いもので、伊豆の自然ならではの味わいの蕎麦である。
加えて、サービスが非常に心地よい。でしゃばりもせず、適度なサービスで、とても居心地が良い店である。
唯一けちをつけるとするなら、お茶が緑茶であることぐらいであろうか。お茶の渋みの成分は、蕎麦の香り高さを相殺してしまうため、普通蕎麦屋では緑茶が出てくることはあまりない。皆さんも経験的に蕎麦屋で緑茶が出てこないということはご存知だろう。
しかし、それ以外は非常にいいお蕎麦屋さんである。伊豆に行く機会があったら、ぜひ寄っていただきたい。

そして、大室山のふもとの桜の里は、桜が満開であった。

いろんな種類の桜が満開で、混みあってはいたものの、東京とは比べ物にならないぐらいの人口密度の低さだった。桜もそうだが、菜の花も満開で、色とりどりの景色が楽しめた。

とてもよい一日だった。家で勉強しているには惜しい一日で、外出して本当に良かったと感じた。

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