紺ガエル日記 2001年2月3日 節分、沼津でお鮨、御殿場で温泉

走行距離 8,920km

今週末は久しぶりの晴天である。先週、先々週と東京は大雪だった。先週はおとなしくどこにも出かけなかったし、先々週は月に一度の旅行で北海道へ温泉旅行に出かけていた。というわけで、ちゃんと車に乗るのは久しぶりである。

久しぶりに自分の車を昼間まじまじと見ると、やはり結構ほこりっぽい。マンションの1階駐車場においているからしょうがないのではあるが。カバーをかけようかと何度も思ったが、外で汚れがついた後にカバーをかけると傷がつきそうだということと、そもそもめんどくさいということがあって、ほったらかしである。そして、よくみるとボンネットに猫の足跡がついていた。

青猫ちゃんがいた頃から、我が家の近所にいる猫は、うちの車が好きなようだ。青猫ちゃんの屋根はソフトトップだから、他の車よりも冷たくなくて居心地が良いらしく、しょっちゅう猫が屋根に乗っていた。ボディーに爪を立ててくれるなといつもはらはらしていたが、特段追い払おうという気にもなれなくて、そのままにしておいていた。紺ガエルになっても、猫はうちの車が好きらしい。きれいな猫の足跡のスタンプをつけたまま、家人とドライブに出かけた。

行き先は沼津である。沼津といえば、双葉寿司である。我が家では、沼津に行くイコール双葉寿司に行くことである。きれいに晴れていたので、見事な富士山を東名から拝むことができた。


双葉寿司には、少なくとも4年間は通っている。カウンターの一番奥を担当している背の高い板前さんは、いつもわれわれのことを覚えてくれていて、ちょうど一番奥に座れるときはいろいろ話すし、今日のように別の板前さんが担当のときも挨拶をしてくれる。家人はこの背の高い板前さんが握る鮨が一番好きらしい。
ここの鮨屋は、ネタが新鮮なのが良い。地魚のいいのが食べられる。今日は地のもののヒラメやサヨリなどが食べられた。非常においしい。あと、ここの中トロは絶品である。近海物の生の本マグロが食べられる時だってある。アジもうまい。とにかく非常に良いのだが、惜しむらくは混んでいるときにカウンターの座る場所によっては外れがあることである。以前、一度だけ嫌な思いをしたことがあって、そのときはもう二度と来るか、と思ったが、それ以来嫌な思いをしたことはない。

値段は、今日は私と家人が二人でおなかいっぱいになるまでつまんで握ってもらって、1万2千円程度だった。これまでのところでは、高くて1万5千円、安いと1万円を切ることもある。前の会社の人たちにもこの店を勧めているのだが、最近ピョンさんと言う人がここに行ったら一人で8千円かかったといって私に文句のメールを寄越した。私に文句を言われても困るのだが。多分、ものすごい勢いで食べたか、態度が悪くて嫌われたか、それとも板前さんの癇の虫の居所が悪かったかのうちのどれか、あるいは全てだったに違いない。ピョンさんは、鮨自体はおいしかったといっていたが、わざわざ高速代払って遠くまで出かけたのに、あの値段であのクオリティなら東京でも食べられる、とえらいおかんむりであった。

ちなみに双葉寿司の場所は沼津港外港の中である。そんなに港は広くないので、すぐにお判りになるであろう。天気が良かったので、沼津港の景色はとてもきれいだった。


散々食べて、おなかいっぱいになったあと、腹ごなしに沼津の港を散歩した。やはり、港町だけあって猫が多い。天日干しの干物を盗んで食べたりしないのだろうかと、要らぬ心配をしてしまった。

散歩のあと、再び東名に乗って御殿場の行きつけの日帰り温泉である「御胎内温泉」へと向かった。ここは日帰り温泉としてはおそらく東京近郊で最高のランクに入るであろう。まず、風呂に入ると、内湯からも、露天風呂からも、雪を頂いた富士山が真正面に大きく見えるのである。実に立派な眺めである。また、お湯の質もやわらかく、体が温まることこの上ない。普通の風呂と、寝湯、打たせ湯と露天風呂が二つある。またサウナも完備している。余談になるが、ここのサウナがいいのは、サウナの中でテレビが見られることである。私は非常にサウナが好きなのだが、長い間サウナ風呂の中にいるのは結構つらい。何でいつも早く出たくなるのだろう、と考えてみると、確かに熱くて我慢できないというのもあるが、要するに退屈なのである。周りを見渡しても、おっさんの裸しか見るものはなく、あんまりじっくりと見るものでもない。すると、退屈も加わって、早く出たくなってしまう。ところが、テレビがあると、気が紛れて少々長くても我慢していられる。本当に私は気が短い。
閑話休題。この温泉は施設自体も新しく、床暖房があるため、風呂上りに裸足でぺたぺた歩いても、非常に気持ちがいい。というわけで、我が家では沼津でお鮨、御殿場で温泉というのがゴールデンコースとなっております。

(ちなみに御胎内温泉は、東京からだと東名御殿場インターを出て沼津方面に246を走り、「ぐみ沢」という交差点を右折して富士山の方向へ北上すると、しばらく走った後に左折せよとの看板が出ます。その後は看板の指示に従って走ると、高速を下りてから20分くらいで着きます。)

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