やきもきしながら、結果が発表されるのを待つ。周りの犯罪者の方々も(私も人のことは言えないが)、気が気でなさそうだ。そんな中、ようやくかのむかつく親父が別室から現れて、処分の宣告が開始された。
そして私の番がついにやって来た。
「XX、運転免許停止180日」
よっしゃあああああ!
私はすんでのところで絶叫するところだった。
(運転免許停止処分書,クリックすると拡大します)
実はこの聴聞会に出席した人たちは、たった一人を除いて、本来受ける処分よりも軽い処分に負けて貰っていたのだ。
私の場合、杓子定規に処分を決定するとやはり欠格期間1年の免許取消だったが、それが半年の免停に軽減された。さらに2日間の講習に行くことで、半年の免停が100日の免停で済むようになるのである。
しかし、唯一不幸な男がいた。聴聞会での処分決定で彼は免許取消になった。
その男は、0年間無事故無違反でやってきたのに、田んぼのど真ん中を酒酔い運転で走って捕まったさっきの親父だった。
60人近くいた聴聞会場に、唯一酒酔い運転の咎で呼ばれた男であった。
私はそれを見て、酒酔い運転だけは決してしないぞと深く心に誓ったのであった。
そして、当然のことながらスピード違反については、今度は二度と捕まらないぞ、と深く心に誓ったのであった。
The End.