昨日、会社の後輩をつれてゴルフに行った。とても寒い日で、コース上も雪が残っていてコンディションも悪く、調子は最悪。Front9を終わって若干凹み気味だった私に、イギリス生活が長かった後輩が慰めの言葉をかけてくれた。
彼は「前半調子わるくても後半は良くなりますよ」という意味のことをわたしに言おうとして、言った言葉は、
「前半調子悪かったですけど、後半ぶり返しますよ」
「盛り返す」と言いたかったらしいが、「ぶり返す」って何だよ。くそ。
久しぶりに銀座の「青木」に行く。仕事。六本木の「山海」の山崎さんに借りがあるので当日電話してみたが、流石に当日は無理だったらしい。「ご利用は計画的に。」
いつも「青木」からメールでご案内をいただいていたので、こちらもなんとなく借りがあった気がしていた。
うちの会社に入りたい、という邦銀の若者とカウンターで話す。私が社会人丸10年で、彼が8年。入った環境が違うと、8年も経つと全く話す言葉が噛み合わず。私が大将だったら嫌だろうな、という会話を若造二人が銀座の高級な鮨屋でしているので少し自己嫌悪。つまみの鮑の酒蒸しが美味。ただし肝はもう少しレア感が出た方がよかった。
正直言うと鮨はものすごく好み、というわけではなかった。しかしおかみさんがすごく感じのよい方で、青木さんもまだお近づきになっていないので距離感はあるものの、通うと相通じるものがあるだろうな、というお人柄。価格も(銀座にしてはというべきか)リーズナブル。また行きます。
2月の終わりになると、ゴールデンウイークまで2ヶ月となり、宿や交通機関の予約が始まる。毎年計画性がないので、直前まで計画を立てることが出来ず、結果行きたい所はすでに予約で一杯、ってな感じになりがちである。
休みになるとつい海外に、と思ってしまいがちであるが、最近思うのは、「日本も悪くない」ということである。松山や長崎や熊本や福岡などに行くと、「やっぱり日本はいいなあ」と思うのだ。ただし、欠点は宿と交通機関の値段が張ること、車で移動するにはGWは渋滞がひどすぎることだ。
自分の車で遠出するのは渋滞を考えるときついなあ、と思っていたら、フェリーで車だけを送ることが出来る、ということに気がついた。例えば、東京、川崎から高知や宮崎、徳島や北九州まで車を送れるのだ。前の日の夜に車をフェリーに載せ、次の日の朝飛行機で行って、現地で車を引き取ることができる。また、下関から釜山までのフェリーに乗れば、自分の車で韓国をドライブすることもできるらしい。ただし、韓国は大阪の10倍交通マナーが悪いらしい上、事故を起こしたりすると対日感情が悪いために結構大変なことになるらしく、今回は遠慮することにした。
最近、遅ればせながら「竜馬がゆく」を全八巻完読し、今の自分と同じ年で死んだ坂本竜馬が成し遂げた偉業に感銘を受けたので、この連休には土佐に行こうと思う。夜に川崎で車をフェリーに載せ、次の日の正午過ぎに高知港でピックアップすれば、愛車で四国を回ることができる。桂浜、四万十川、四国カルストなど、行ってみたい所は多々ある。レンタカーだととってもドライブがつまらないときがあるが、自分の車だとやはり楽しいだろうな。南国四国の道を、愛車でドライブできる日が待ち遠しい。
渋谷のセルリアンタワーの裏、普通あまり行かないようなところに、「紅池」という鮨屋がある。
ググってみてもほとんどヒットしない、知る人ぞ知る、という店だ。
「値段は高くなくてよく、威圧感を与える店でなくてよく、でも旨い店」を教えろ、という無理なリクエストをしたら後輩が教えてくれた。
10人も入れば満員になるようなこぢんまりとした店である。
ケースにはタネがどこの港から来たのか全部書いてある。牡丹海老、噴火湾、海胆、根室港などなど。
私は女っぽい鮨が好きなのだが、この店の鮨はどちらかというと男前だ。一貫が大きく、剛球勝負、といった感じだろうか。
若者と行ったので彼らは結構飲み食いしたのだが、一人1万円を少し超える程度。
最近食が細くなってしまって、つまみを食べていると好きな鮨があまり食べられない。昔は「食いっぷりの悪い男とは仕事はしたくない」などと後輩をけしかけていたのに。若者と行くと、握ってもらうタイミングがもう合わなくなってきているのだろう。少し悲しい。
日本の超一流と言われる会社でバリバリ働いているはずの若者が、どういう訳か元気がない。われわれに閉塞感がない、とは言い切れないが、自分が4年目だった頃は毎日会社に行ってあれをしよう、これをしよう、とワクワクしながら仕事をしていた気がする。あれをしなければ、これをしなければ、ではなかった。
渋谷ではまだお邪魔できていないが気になっている鮨屋がいくつかあるが、気軽に渋谷駅の近くで鮨を食べたい時には「紅池」は貴重な存在だ。なじみになるととてもよさそうな気がする。