渋谷の東急本店から代々木八幡の商店街に向かう道がある。夜はタクシーがディズニーランドのエレクトリカルパレードのように列を成す。白洋舎の本店があるすぐ近くに、鮨屋で「一休」という店がしばらく前に出来た。ここはかなりの穴場である。
極めて正統派の江戸前の仕事をした鮨が、まだ若いご主人の手で握られるのだが、谷川さんがまた腰が低いいい方で、カウンターで鮨をつまんでいても肩が凝らなくてとても良い。魚のことを色々伺っても嫌な顔せず、いろんな話を聞かせてくれる。金目鯛のこぶ締めは程よい締め具合が絶妙で、脂の乗った魚とシャリの相性が極めてよい。しんこ、まこがれい、まこがれいのこぶ締め、さばのづけ(!)、うに、さんまなど、かなり気合の入ったタネが楽しめる。うには明礬くさくなくてとても爽やかだった。さんまも出始めで今年初めて食べた。昨日は二人で生ビール二杯ずつ、お通し、つまみの刺身三種、鮨10貫で〆て1万1千円という安さだった。
別にご主人の谷川さんから宣伝してくれといわれているわけではないのだが、こんなに良心的で旨い店が余り混んでいないというのは困ったものだ。流行り過ぎて入れない、というのも困るが、「一休」が万が一つぶれてしまうと私の楽しみが一つ減ってしまう。渋谷の中心から徒歩12分ぐらいで、決して交通の便が良いとはいえないが、鮨好きにとっては最近雑誌などで紹介されることが多い代々木上原の「すし屋の〜」よりも数倍楽しめることは間違いない。
昨年の車検でポルシェ号のオイル漏れが見つかり、えらく高くついたことはご報告してあったが、なんと、アルファ号もオイル漏れが発覚してしまった。走行距離が1万キロに達しようかとしているので、近所のイエローハットでオイル交換をお願いしたら、何とエンジンとミッションの継ぎ目と、オイルのフィルターの二箇所からオイル漏れが発見されたのである。
イエローハットでは、「作業が完成したら携帯電話に連絡してください」と伝えておいたのだが、車を預けて十分も経たないうちに携帯がなるのでおかしいなと思っていたら、案の定だった。良心的だったのは、オイル交換の作業に入ろうとしてオイル漏れを発見し、すぐに連絡をしてくれて一円も請求することなくディーラーでの点検を薦められたことだ。なんだかこちらも申し訳ない気がして、その日はオイルを入れることはないのにとりあえずオイル会員になって千円ほど置いてきた。というのも、オイル漏れしていたら作業を行うのにオイルを抜かなければならず、せっかく新しいオイルを入れても無駄になる、と丁寧に説明してくれたからだ(もちろんこちらも判ってはいるのだが。)イエローハットは見直したが、アルファは…。最近のイタ車はトラブらないと聞いていたのだが。ショック大。アレーゼ日本橋に持っていったら、「このオイル漏れはミッションをおろさなければならないので時間がかかります」とのこと。まあ無料保証中だから良いのだが、車が一台しかない人だったら発狂しているところではなかろうか。またご報告することにします。