日々雑感 2003年4月
4月15日(月)
ゴリラの調教
四月になって、社会人二年目の若者がうちのデスクに配属になりました。そして、私がメンターをすることになりました。前の会社でもメンターをやり、その時に面倒を見ていたハヤシ君というのもかなり来ていましたが、今回のゴリラ君も相当なものです。
ハヤシは昔、アシスタントのイノマツに、ランチを買ってきますが要りますか、というのをちゃんと敬語で言え、といわれて一言。「めし、くわれますか?」
ひどいものです。
折角なのでゴリラ君に仕事を教えてあげようと思うのですが、これが大変。陸上にたとえると、走り方を教えようと思っているのに、スタートラインに立つ前に、ランニングシューズの紐の結び方がわからない、というそんな状態です。
ハヤシはまだ少しましだったなあ、とイノマツとメールをしていました。ハヤシ君は一応スタートラインに立ってはいたけど、シャツが裏返しで、「よーいドン」といったらあさってのほうに走り出してしまうような状態だったかな、と私が言うと、イノマツは、そんなものじゃない、と一言。靴の紐は結べてスタートラインには立てるのだけど、「よーいドン」と言われた途端に紐を結んでなかったランニングパンツがひざにずり落ちてきてパンツ一丁で顔から転ぶか、食い意地が張っているのでレースの前に食べ過ぎてスタートラインに立った途端にやはりトイレに駆け込むかのどちらかだ、というのです。
一年間、少なくとも靴の紐の結び方ぐらいは勉強して来い、という意味で「お前は俺が要求する二年目の水準まで到達してない、努力不足だ」と言ったら、「僕は去年一年間、言われたことを一生懸命やってきたし、自分なりに精一杯やってきたんです」と半分逆切れされてしまいました。
恨まれてまで人に物教えてあげたくはないんだけど。おれも会社移ってまだ7ヶ月、自分の実績つくるだけでも大変なのに。つい、愚痴になっちゃいました。
4月12日(金)
日本に一台のカイエンをポルシェセンター銀座で見る
汐留の新しいビルにポルシェセンターが出来た、と新聞広告が出ていました。千葉県にある東京ディズニーランドと一緒で、銀座といいながら新橋です。流石にポルシェセンター新橋(あるいは汐留)というのはかっこ悪いので銀座にしたのでしょうが、少し無理があります。
昼前まで日比谷で仕事があり、その後に汐留に行って日本に実車が一台しかないカイエン(それもターボ)を見ることにしました。雑誌ではよく見ていて、えらくかっこ悪いと思ったので、実車を見るまでもないかなあとは思っていたのですが、19日までで撤去されるらしいのでやはりせっかくだから見ていこうという気持ちになりました。
でも、実車で見るとこれがなんだかかっこよいのです。なんとなく間が抜けて見えたフロントグリルも、実際に見てみると決して悪くない。996の隣に並んだ時にまったく違和感がないエクステリアは、かなり考えてデザインされたのだと思います。インテリアは非常に無骨というかスパルタンで色気がなく、レンジローバーの、モダンファニチャーを選りすぐったようなインテリアと比べると「男の仕事場」という911のポリシーを引き継いでいる印象でした。
実は私の周りでSUVを探している人がいて、その人にカイエンの写真を見せたところ、「すごく興味あり、50%は冷やかしだけど50%は本気」だとのコメントが来たために、すぐにポルシェ世田谷の小塚さんに電話してしまいました。彼いわく、「注文するのではなくて日本に入ってくるものがあれば、運がよければ夏ぐらいには手に入るかもしれません」とのことでした。普通だと年末デリバリーが当たり前だそうです。
4月6日(日)
頼むよ、ミツワ目黒
Alfaが来てから、993に乗る機会が限られてきました。天気の良い日にしか乗らないようにしようと思っています。
しかしそのせいで、車庫で埃まみれになっている愛車を見るにつれ、何とかならないものか、と考え始めています。
さらにひどいことに、ガレージの隣のBMW
E36の325が、リアのフェンダーにドアをぶつけるのです。絶対に隣の車がやった、という証拠を突きつけられるわけではないのですが、相手の車のドアの高さを見るにつれ、「隣の車の犯行に違いない」とほぼ確信しています。
塗装の表面が、相手の塗装で若干白っぽくなっています。凹んではいないのですが。頭にきたので、「ドアの開閉にはご注意ください」と書いた紙を相手の車のワイパーに挟んでおきました。少しは気を使ってくれるようになるだろう、と思っていたのですが、今日あまりに車が埃っぽかったので久しぶりに洗車をしたら、実はもう一度当てられていたことがわかり、すんでのところで理性を失いそうになりました。
しょうがないので、埃よけもかねて、ガレージ保管用のボディカバーを探し始めました。ラッパーズのカバーが良いのは知っているのですが、注文生産なのと、オーバークオリティなのではないかとの疑問が。取り急ぎディーラーの純正のカバーを見せてもらって買うかどうか決めようと思い、フェアをやっているポルシェ世田谷まで出向きました。しかし残念ながら在庫なし。まあフェアを見られたのでよしとして、次は無駄足を踏まなくて良いようにミツワ目黒に電話しました。
電話をかけ、「在庫を確認してから折り返します」とのことだったので、暫く待つこと10分ほど。携帯に電話が入って「在庫があります」とのことだったので、30分ほどで取りに行くので準備をしておいて欲しい旨を伝え、目黒へと向かいました。
ついてみると、サービスの机の上に銀色のカバーがおいてあったので、周りにとめてあるランボルギーニに目を奪われながらも購入してさっさと出て行こうとしたら、よくよく見るとそのカバーは996C4S用のもの。こちらはわざわざ電話で確認して、993C4S用のカバーがないか聞いたのに。時間をかけて目黒に行ってものがないと嫌だから電話したのに。変な言い訳しないで、ちゃんと詫びてくれればまだ良かったのに。
これまでミツワの目黒には全くいい想い出がありません。どうにかして欲しい。頼むよ。
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