日々雑感 2002年10月


2002年10月29日(火)

フレンチ「JOEL」


フランスに行ってから、美味しいフランス料理が食べたい、と思うときが度々あります。実は31年前のこの日に私はこの世に生を授かりました。という訳で奥さんが何かご馳走してくれるというので、私のチョイスで表参道の「JOEL」に行くことに相成りました。
この店を知ったきっかけは、車の雑誌「ENGINE」に、こちらのオーナーシェフのJoelさんが964RSでレースに出ている、という記事が出ていたことでした。(漸く「贅沢自慢」のようなこのコラムが、ポルシェに関するHPらしくなりました…。)

戴いたのはフォアグラのポワレと、鴨のロースト。フォアグラは私の大好物で、周りのカリッとした焼き目と中のトロッとした脂の食感が堪らなく好きなのですが、残念ながら外側も少し柔らかく、コントラストがない食感でした。鴨のロースとは、ソースの味(茸のソースで、かなり濃厚)が強く、食べているとちょっと疲れてしまう味でした。ワインは、料理に合うとお勧め戴いたClos de Vougeot、Jean Tardyの94年。こちらは、非常に繊細な感じだったのですが、私の飲みたかった感じとはちょっと異なりました。

家で料理の本を見ていると、「昔若い頃にはこちらの料理の凄さが判らなかったが、漸く判るようになった」とのコメントが載っていました。私はまだ若すぎるのでしょう。また、初めての店だと自分のワインの好みを伝えるのがやはり大変です。イタリアのワインであればまだ詳しいのですが、フランスワインでは中々私の知識の蓄積が少ないので、さらに困難になります。

2002年10月14日(月)
会社に救急隊出動


先日、うちの会社の若者が、突然朝のミーティング中にひざから崩れ落ちて倒れました。社内は騒然とし、ミーティングはその場で中止、119番で救急車を呼びました。
倒れた若者は、「腎臓が…。」と一言漏らし、意識が混濁している状態でした。とりあえず、ベルトとボタンを緩め、ミーティングルームの床にひざを折って寝させ、救急隊を待ちました。
15分経ってもなかなか来ない救急隊にみんながイライラしていました。
そして、ようやく救急隊が到着し、会社の人間が付き添って病院送りとなりました。

命に別状がないといいのだが、と心配しながら、みんな仕事に戻り、何が原因だったか早く分かればいいと思っていました。本当に腎臓病だったら、結構心配です。
午後になって意外な病因が判明しました。腎臓病ではなく、なんと肋骨が折れていたのです。彼は肋骨が折れていることを知らずに朝のミーティングに出ていて、痛みに耐えかねて青い顔をして倒れ込んだのでした。

実は、前の晩に、彼も一緒にみんなで新大久保で韓国料理を食べに行きました。そのとき、彼は「彼女に振られたんです」といいながらやけ酒を飲んでいました。新人君なのに働き者の彼は、朝の7時から夜中まで、毎日一生懸命働いていたので、彼女を相手にする暇がなく、振られてしまったのです。とてもかわいそうです。

そして、酔っ払った挙句、どこかで転倒してあばら骨をポッキリやってしまったというのが事の真相でした。朝早いうちは二日酔いで、アルコールの力で麻酔がかかっていたのですが、時間が経つにつれて痛みに耐えられなくなった、というお話です。

今となっては笑い話ですが、一時は会社が本当に凍りつきました。今度、彼に女の子を紹介してあげようと思っています。


2002年10月12(土)
とんかつ天国上野

上野は、とんかつ好きにとっては天国のような街です。
今週双葉に行ったので、上野のとんかつ御三家、ぽん多本家、蓬莱屋、双葉を完全制覇しました。
ロースよりヒレのほうが好きな奥さんの一押しは、蓬莱屋。私が一番好きなのが双葉です。

店構えで言うと、ぽん多、蓬莱屋、双葉の順で立派です。ぽん多は、初めて入るにはちょっとだけ勇気のいる店構えです。
蓬莱屋は、こんな感じ。
一番、???というか、入りにくいのは双葉かもしれません。というのも、双葉は、看板はなんだか昭和40年代の香りがするようなプラスチックの看板で、店もあまり「有名なレストラン」という感じがしないのです。

双葉のとんかつは、低温で時間をかけて揚げた、肉がジューシーな感じでした。ロースっぽいのですが、ヒレっぽくもあり、脂の甘みがおいしかったです。
奥さんは、「いくらでも食べられる」ということで、蓬莱屋のとんかつのほうが好きだとのことです。
ぽん多は、とんかつ屋さんというよりは洋食屋さんで、隣の人が食べているタンシチューがとてもおいしそうでした。
とんかつも、あれが好きな人がいるのはよく分かります。















2002年10月6日(日)
プータローはつらいよ


「一ヶ月もプータローやってて暇だったでしょ?」と言われて、「いえ、ヨーロッパに行って楽しかったです」とか、「日本にいる間はずっとゴルフの練習と、ジムでトレーニングしていました」と言うのに飽きてしまいました。
そこで、「いえいえ、近所の自動販売機のつり銭が残っていないかチェックして回ったり、自動販売機の近くのどぶをさらって小銭を拾ったり、結構充実していましたよ」などというと、「いろいろ大変でしたねえ」などと哀れみの目で見られてしまいます。
冗談だってば。




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