日々雑感 2001年5月


5月27日(日)
山中湖ロードレース顛末

今日はついに山中湖ロードレースの日です。私がエントリーしたのが「山中湖一周の部」、およそ14km。
今日は朝からあいにくの雨でした。会社の先輩のBMW X5に朝6時にピックアップして貰い、一路山中湖を目指しました。
中央道を走っていると、大粒の雨がフロントガラスを叩きつけます。そして、気温は13度。
当たり前ですが、傘を差して走るわけにはいきません。
現地に到着して、ウォームアップをしようと走り出したら、寒いのなんの。雨に濡れて、走っている間にお腹が痛くなったらどうしようとばかり考えていました。
スタートまで震えながら雨に打たれ、ようやく走り出すことができました。
このマラソンを走るのは今年で3回目です。去年は前の会社の38歳のオヤジに3秒差で負けて、一年間気分の悪い思いをしました。
今年は仕事が忙しかったことからあまり練習はできなかったのですが、前の日から炭水化物だけはしっかりと取ってレースに臨みました。
これまで2回とも晴れていて、美しい富士山を眺めながらのレースだったのですが、今回は景色は望むべくもありません。
マラソンとか、登山などで、景色が変わらないと精神的に非常につらい…。
しかし、今年は気温が低かったので、思ったよりも楽に走ることができました。
練習しなかった割には、去年より若干速く走れて、気持ち良かったです。
スタミナ的にはまだまだ走れたのですが、練習不足と、ウォーミングアップができなかったことで、残り2km地点で持病の左ひざが痛くなってしまいました。
これさえなければ、去年を大幅に上回る記録が出たのに、とちょっと残念です。
でも、来年がまた楽しみです。


5月26日(土)
赤いタイヤ

目黒通りを走っていて、信号待ちで止まりました。
バス停には、お母さんと一緒にバスを待っている3、4歳の女の子が私の車を見ています。
窓の外から、「何であの車タイヤが赤いの?」とお母さんに問い掛ける子供の声が聞こえました。
彼女は、赤く塗られたBremboのブレーキシステムのことを聞いていたのです。
お母さんがこちらを振り返ってみようとしたとき、二人と私の車の間を遮るようにに別の車が止まってしまいました。
女の子に「赤いタイヤ」を見せてあげられなくて、残念でした。


5月17日(木)
おーいお茶

「ねるまえに もういちど見る ゆきだるま」

小学校低学年の男の子が作った俳句です。
会社で仕事に疲れて飲んだ「おーいお茶」のラベルに、「小学校低学年の部、大賞」として出ていました。

大変な思いをして作った雪だるま。まだまだ見ておきたい、名残惜しい気持ち。
夜寝る間に溶けるはずもないのに、心配になるその気持ち。

ちょっと季節外れですが、胸に響きました。


5月13日(日)
完走なるか山中湖マラソン

今日は山中湖マラソンがあと2週間後に控えていることもあって、家から神宮外苑まで走ってきました。
正直言うと、久しぶりに走ることもあって、歩いている時間も結構ありました。
今日は夏のような日差しが照りつける一日。眩しい光を浴びながら走りました。
246から絵画館を正面に見るまっすぐな道、銀杏並木。
銀杏がこんもりと生い茂っているため、木の下はびっくりするぐらい薄暗かった。
日当たりがいいと、銀杏の葉も生い茂るのでその下が暗くなる、というのがなんだか逆説的で可笑しい気がします。
陽射しがないと、湿度が低く過ごしやすい一日でした。


5月12日(土)
代々木公園で読書、初夏の夕食を作る

今日は、とてもいい天気だったので、また代々木公園に出かけて読書をしました。
今日は愚妻は同窓会とやらで出かけておらず、一人で行ってきました。
周りが結構にぎやかなので、耳栓代わりにウルフルズ(今ウルフルズと一発で変換できて感心しています)のベストと、昔出たスピッツのベスト盤を買いました。
公園の池の周りに座ったので、案の定子供がにぎやかでした。
今日の本は「模倣犯」。世の中ではずいぶん話題になっている本です。上下段組で一冊700ページ強もある、読み応えのある本です。
寝転がって読むには、本が重すぎる。
でも、宮部みゆきの本だけにぐいぐい引き込まれて、400ページほど読んでしまいました。
天気が良かったので、周りの男の人は、みんなシャツを脱いで上半身を露出していました。
まるでもう夏はすぐそこのようです。
運動して、さらに体を引き締めないと。
神様がこのまま梅雨のことを忘れてしまえば、と思いました。

奥さんが夕方まで帰ってこないため、渋谷に買い物をしに行って晩御飯を作りました。

今日の献立。
真鯛のカルパッチョ
キャベツとからすみのスパゲッティ
夏野菜のカポナータ

カルパッチョはほとんど刺身と一緒なので楽勝です。
キャベツとからすみのパスタは、イタリアの土産に貰った乾燥からすみを、ニンニクオリーブオイルに混ぜて、湯通ししたキャベツとパスタに和えた一品です。
夏野菜のカポナータは、なす、トマト、たまねぎ、パプリカ、ピーマン、セロリ、ズッキーニなどをオリーブオイルでいためて、ホールトマトを加えて煮込んだものです。
どれも、冷やしたシャルドネにぴったり。なかなかの晩御飯でした。


5月8日(火)
恵比寿すし「松栄」


前の会社の先輩と食事に行きました。彼は平河町の「四川飯店」に行ったことがないので行ってみたいと言っていたのですが、予約していた時間に間に合わなくなり、その結果恵比寿の「松栄」に変更になりました。
ここは、雑誌等でよく目にする機会が多かったので、一度行ってみたいと思っていました。
先輩は近所に住んでいるとのことで、ちょくちょく来られているらしく、板前さんからビールを奢っていただきました。
鮨屋で、カウンターではなくテーブル席で食べたのは久しぶりです。
やはり、カウンターでないと作り手と食べ手の緊張感がない気がしました。
まあ、二人で話し込んでしまったのでカウンターでもテーブルでも違いはなかったのかもしれませんが。
今度また、カウンターに来たいと思いました。


5月6日(日)
代々木公園でワイン

ゴールデンウイークもついに終わりです。今日も天気が良い一日でした。
天気が良かったので、うちでごろごろしても仕方がないので、代々木公園に行くことにしました。
昨晩、実家から輪島のお土産だという鯛のあらだきが送られてきていました。これを食べなければ、というのもあって、おにぎりを作って代々木公園に行って食べることにしました。
ただ、あらだきとおにぎりだと少し侘びしいので、ワインセラーから一本、冷蔵庫の中のチーズも持って出かけました。
公園内にベンチとテーブルを見つけ、持ってきたお弁当を食べました。鯛のあらだきは、さすが輪島で取れただけあって、身がしっかりしていて美味しかった。
それから地面にシートを敷いて、寝転がりながらワインを飲み、チーズを食べながら読書をしました。
今読んでいるのは「邪魔」という小説です。
昔から読書は好きだったのですが、昨日一昨日で「天国への階段」上下巻を読破してしまい、今日はまた違った小説を読んでいます。
公園で、日当たりのいい中、ワインを飲んで気持ちよく読書をするのは本当に幸せです。
周りのみんなも幸せそうに見えました。
読書をミニダックスに邪魔されても、まったく気になりませんでした。
けれども、小説に出てくる人は幸せとは程遠い人たちばかりでした。

「邪魔」はまあまあ、「天国への階段」は良かったです。しかし、高村薫の「照柿」を読んだ人間には、今ひとつ物足りない感じがします。


5月2日(水)
麻布十番の居酒屋「はじめ」六本木のワインバー「マルズバー」


引き続きゴールデンウイークの谷間なのにくそ忙しい日々が続きます。
会社でトラブル続きで、良かれと思ってやったことが次々に裏目に出るという最悪な展開。
ぼこぼこにへこんで仕事を終えて飲みに出かけました。一次会スタートは何と10時20分。今日も14時間労働です。

麻布十番の魚が美味しい居酒屋「はじめ」に行きました。麻布十番商店街を北に歩き、麻布十番温泉を過ぎて次の角を右に曲がったところのお店です。

美味しかったもの。
平政の刺身、鯛の昆布締め
薩摩揚げ
初かつおのたたき

時間が遅かったので、あまり食べませんでした。ここの売りは、最後の締めのうに丼。最初からうに丼の分のお腹を開けておいて、さて頼もうと思ったら、今日は丼ものが全て終わってしまったとのこと。しまった。遅く始めるんじゃなかった。残念でした。でも、また来る言い訳ができていいのかも。

場所を移動し、六本木でワインバー「マルズバー」にお邪魔しました。
有名な店なのでご存知の方も多いと思います。10人も入れば一杯の、こじんまりした店ですが、長谷川ご夫妻と、気持ちの良いサービスをしてくれる若いソムリエで切り盛りされている暖かい雰囲気の店です。
ワインはフランスとカリフォルニアを中心に、つぼを押さえたセレクションです。せっかくだから良いワインを飲むことにし、Dominus’97を開けることにしました。
Dominusはいいワインだとは聞いていたのですが、実際飲むのは初めてです。ラベルはカリフォルニアワインというよりはフランスのワインのラベルに近い、シックな感じのものでした。
エチケットを貰ってくればよかったのですが。
セラーに入っていたので、試飲のときは若干温度が低かったのですが、それでも芳香が漂い、口に含むとものすごい凝縮感のある味がしました。しっかりした味なのですが、後味は渋くなく、飲んだあともしばらく口の中で香りが広がったまま、徐々に消えていく感じがしました。
色も’97とは思えない美しい色で、最近飲んだワインの中では一番美味しいものの一つといってもいいでしょう。

お腹が一杯だったので、食べ物は食べなかったのですが、こちらの料理は定評があります。
その代わりといっては何ですが、チーズを頂きました。
一緒に行った人は、ヨーロッパ生活が長い人だったので、ワインにもチーズにも詳しく、少しうらやましかったです。
チーズのことももっと分かれば、ワインもよりいっそう楽しめるはずだと思いました。

東京は冷たい雨が降っていました。ニューヨークは今とてもいい季節だと、友達がメールを寄越しました。
家に着いたら3時で、朝奥さんに怒られました。でも、もし7時から始めていれば、同じ時間飲んでいてもその日のうちに帰れたはず。
でも、早く始めたら早く始めたで、まだ12時だからあと二軒行こうなどと思ってしまうのでしょう。


5月1日(火)
赤坂の讃岐うどん屋「香川 やま喜」で温ぶっかけを食す★★★★

今日は会社があるときのお昼の話です。何の因果かゴールデンウイークの谷間というのに、また、労働者の祭典メーデーなのに、私は会社で13時間労働でした。
今日は会社の同僚がお昼に出払ってしまったということもあって、秘書のイノマティを一人デスクに残して、一人で昼ご飯を食べに行きました。
まず行ったのがご存知「じゃんがららーめん」。しかしゴールデンウイークにもかかわらず人が一杯なのでちょっとうんざり。
実はラーメンを食べたい気分では特にないことに気づき、怪しいビルの怪しい地下にあるきわめてまっとうな讃岐うどんの店に行くことにしました。
店の名を「香川 やま喜」といいます。赤坂通りからみすじ通りを見附の方向に入って交差点をひとつ過ぎた先のビルの地下です。

ここは、ざるうどん、釜揚げうどん、冷ぶっかけ、温ぶっかけ、かけうどんの5種類しかメニューがない店です。お昼はうどん屋さんですが、夜になると四国料理の店に変身します。
ただし、夜にお邪魔したことは残念ながらありません。
ここのうどんは美味しいです。芯がしっかりあって、だしが薄くて上品な味です。てんぷらもついてくるのですが、それはまあまあです。
おすすめは温ぶっかけ。温かいうどんの上にねぎ、大根おろし、かつお節が乗っているだけです。その上に、だし汁をかけて食します。
これがうまい。大根の酸味と、しっかりとした濃い味のするかつお節に、独特の薄味のだし汁が非常に良い按配です。
量が結構あるため、うどんのどっしりとした食感を楽しめます。てんぷら付で1000円はお徳かも。

2001年6月の日々雑感へ

2001年4月の日々雑感へ

Home