日々雑感 2001年4月
2001年4月29日(日)
南青山のイタリアン、「リストランテアカーチェ」★★★★★
今日は関西から義理の妹が上京してきていたため、夕食をご馳走することになりました。
関西では美味しいイタリアンというのがあまりないという印象があったため、イタリアンに決定。
dancyuが出している「全部うまい店」というレストランガイドを見て、行ったことのない店にしようということになりました。
ただし、条件があって、いつもワインを飲んで酔っ払うので、タクシーで家まで帰れるところという制限がいつもつきます。
そこで、南青山の「アカーチェ」に白羽の矢が立ちました。
電話で予約したところ、8時半からの予約ということもあって問題なく席は確保でき、「8000円のコースしかないのですがよろしいですか」とのこと。
もちろんOKで、店に向かいました。
食べたもの。
冷前菜 ヒラメのカルパッチョ
温前菜 蒸しアワビと石川芋のペースト
パスタ ウンブリア風太打ち麺、温野菜と鳥レバーのソース
メイン 子羊のチョップ香草焼き
デザート モンテビアンコ、チョコレートのムース
ワインは、トスカーナのIl Carbonaione 1997。いわゆる「スーパータスカン」です。

サンジョベーゼ100%の、非常に柔らかいワインでした。香りが高く、柔らかながらも芯の強い、余韻の長く続く良いワインでした。
ここのいいのが、ワインリストが充実しており、さらに値段が非常に良心的なところ。
本日飲んだワインも、10200円で出されていました。実は、このワインとOrnellaiaのどちらを飲もうか凄く悩みました。
Ornellaiaも12000円で出されていたので、近いうちにまた飲みに来ようと思います。
Solengo’97も確か10000円を切るお値段で出ていたので、変なところで高いお金を払うよりもよほどリーズナブルだと思います。
食べたものもどれも美味しかったです。前菜の盛り付けが、イタリア料理というよりもフランス料理の影響が強い、味だけでなく見ても味わえる綺麗なものでした。
この時期ヒラメやカレイが美味しいので、鮨屋でもイタリアンでも食べる機会が増えますね。
3人で結局45000円程度でした。また近いうちに間違いなく来るでしょう。
2001年4月28日(土)
新橋のお鮨屋さん「しみづ」さん★★★★★、南千住の鰻「尾花」さん★★★
夜は久しぶりに新橋のお鮨やさん、「しみづ」に行きました。
実はここ「しみづ」さん、おととい行った西大島の「與兵衛」さん、赤坂の「まね山」さんが私が自腹で行きたい鮨の名店三店です。
しばらくご無沙汰していたのですが、予約の電話をすると「ああ、いつもお世話になっております」と奥さんにおっしゃっていただき、覚えていてくださったのが少し嬉しかったです。
しかし、もっとびっくりしたのは、店に入ったかはいらないかぐらいのタイミングで、「いやあ今朝噂をしていたところなんですよ」と言われてしまったことでした。
なんでも、朝、河岸で與兵衛のご主人とお会いになったらしく、そのとき與兵衛の鈴木さんが私の話を清水さんになさったとのこと。
木曜日に與兵衛にお邪魔したとき、「しみづさんという新橋のお鮨屋さんを私は応援しているんですよ」とご主人に話したのですが、それを鈴木さんが覚えていて河岸で清水さんに会った時にお話されたということだったそうです。
結構びっくり。
しみづさんは新橋のちょっと判りづらいところにある小さなお店で、おそらく新橋鶴八から独立されてからまだ2年にもならないはずです。
ここは清水さんご夫妻とちょっとおっちょこちょいだけど愛嬌のある若いお弟子さんと三人で切り盛りされています。
奥さんも一生懸命で感じのいい方で、小さな店で席の感覚が狭いことなど忘れさせてくれる、居心地のいい店です。
しかしここは良いです。ほかの店ではみる貝を滅多に注文しないのですが、ここのみる貝は絶品です。あと、すみいかもよその店で出てくるいかとはぜんぜん異なる。
今回おいしかったのがかさご。きすのようにつけてあるのですが、おぼろとわさび、ちょっと厚めに切られたかさごの相性が絶品です。
あと、おつまみのこのわたの塩辛がおいしかった。あと、生のとり貝が旬ということもあって非常に良かったです。
うちの愚妻も最近食べたお鮨の中でもっともおいしかったと申しておりました。二人でビール2本と日本酒1本を頼んで、つまんで食べて1万6500円というのも、私が何度も来たくなる理由の一つです。
そういえば、昼は南千住の「尾花」さんで鰻を頂きました。
南千住。渋すぎる。西大島もかなり渋いのですが、南千住はドヤ、回向院などを通り抜けると大きな鰻屋が出現するという凄いロケーションです。
ここはいわゆる「入れ込み」で、大広間になっているお店にお客さんがたくさんいるというお店です。
ビールとうざく、う巻とうな重、吸い物を注文。うざくとう巻は非常に美味しかったのですが、うな重は前来た時の方がふっくらした感じで美味しかった気がしました。
まあ、ゴールデンウイーク中ということでこれまでで初めて店に待たずに入れたことだし、ちょっとシーズンには早いのでこんなもんでしょう。
2001年4月27日(金)
ゴールデンウイーク前の幸せな昼食、赤坂「楽味」、「しろたえ」
さすがにゴールデンウイーク直前ということもあり、仕事はスローペースな一日だったので、昼ご飯を会社のデスクのI氏に連れて行っていただきました。
I氏はグルメで知られた人物。会社のNYからのビジターが六本木の某外人に有名な鮨屋に行きたいと言ったとき、「行ってもいいけど一口も食べない」と断言してしまった方です。
彼は赤坂の青山通りに近い一つ木通りに面した神社(多分金毘羅さんだったと思う)の横にある「楽味」という割烹の昼の弁当に連れて行ってくれました。
お店は一見さんは決して来ないであろうという立地にあるのに、店に入ると人がたくさんいました。
メニューはお弁当と牛肉の柳川風の二種類のみ。
お弁当は昔京都でよく食べたような煮物を中心としたもので、お米もおいしく良かったです。1000円という値段も良心的。
帰りに洋菓子で有名な「しろたえ」に寄って帰りました。ここのシュークリームは大好物です。
ここはシュークリームとチーズケーキが有名です。ただし、持ち帰りは非常に混雑していて待たされます。
あと、私の神経に良くないのが、こちらのお店の男性2名の接客態度。慇懃無礼で、"Who
the fxxk do you think you are?"と言いそうになってしまいます。
こちらでは、少々ゆっくり目に行って二階でケーキと飲み物を頼んでいる間に持ち帰りを注文するというのが一番賢いでしょう。そうするとあんまり待たされません。
2001年4月26日(木)
久しぶりの鮨、西大島「與兵衛」★★★★
久しぶりに西大島のお鮨屋さん、「與兵衛」にお邪魔しました。西大島というと都営新宿線。なかなか江戸川区まで出かけていく機会はありません。
しかし私は去年2月まで、西大島駅から2駅の都営新宿線菊川駅から徒歩5分のところに住んでおりましたので、以前はちょくちょくお邪魔したものです。
しかし東京の西側に引っ越してからはすっかりご無沙汰してしまいました。
今日一緒にすしを食べる方がたまたま新小岩に住んでいて、「そういえばしばらく與兵衛さんにお邪魔してないのでいい機会じゃないか」と思って久々にお邪魔しました。
ここは、いわゆる「江戸前の仕事がしてある」系のお鮨屋さんです。
まずつまみは、柚子の皮を軽く飛ばしてあるほたてのづけ、また、えびなどが出てきました。以前に比べるとつまみの一皿目のボリュームが減った気がします。
しかし、これがうまい。珍しく会社の接待だったため、お客さんがビールを飲みたいとおっしゃったので、ビールを飲みました。
ビールとも非常に合うのですが、お酒飲みの方が日本酒を飲みながらこのつまみを食べたら堪えられないでしょう。
つまみの二品目は醤油胡麻だれにつけた白身。かれいなど絶品です。味も濃すぎず、これまたビールが進んでしまいました。
接待だったため、いつもと違ってご主人鈴木さんの手元をじっと観察することも難しかったのですが、相変わらずしっかりしたお鮨屋さんです。
鮨は、お願いしなくてもコースのように出てきます。煮切りないし煮詰めが全てのタネに施されているため、醤油をつけて食べる必要がありません。
ここで私が好きなのがしまあじときす、づけです。旬な物を食べさせてくれる店なのでいつ行ってもあるという保証はないのですが。
鮨もおいしかったです。お客さんも喜んでいらっしゃいました。
ただ、シャリがこの日は若干柔らか目、シャリの量も以前に比べたら若干多かったような気がします。でも、非常に満足しました。
ここは、ご主人の鈴木さんとお話するのが楽しいです。
ビートルズをこよなく愛し、バンドでギターを弾き、ドイツ滞在経験もあり、食べ物、飲み物に造詣が深いご主人としゃべると教わることが非常に多い。
ご主人が最近行っておいしかったお店を聞くだけで勉強になります。
また、ほかのお鮨屋さんについてのご意見を伺うと、なかなか面白い。河岸でお鮨屋さん同士で話されることも多いようで、横のつながりというものもあるようです。
ご出身は名店久兵衛です。
お弟子さんは以前より太られたようでした。でも凄くかっこいいので、多分女性でお弟子さんのファンのお客さんも結構いるかもしれない。
昔の髪の毛が短かった頃のほうが僕は似合っていらっしゃると思うのですが。
お客さんも私も大満足で、後半呑んだお酒「うきたむ」も非常においしかったです。
最後のお客さんになってしまったのですが、ご主人、お弟子さん、おかみさんとわれわれでいろんな話をして楽しかったです。
結局二人で3万2千円。思ったより安かったです。
2001年4月25日(水)
六本木イタリアン「ラゴーラ」★★★
接待で六本木ラゴーラに行きました。昔は感動したんだけどなあ。
ワインはPaleo Rosso '96がおいしかった。このワインはうちにあるのですが、もう飲み頃だということが確認できました。
2001年4月24日(火)
着メロ、気まずいタイミング
最近面白かったのが、小泉首相の就任直後のインタビュー。
記者が取り囲んで新政権での抱負を真剣に聞いていました。
真剣なインタビューの中、よくよく聞いてみると取り囲んだ記者のものと思しき携帯電話の着メロが…
TVの音をよくよく聞かなければ判らなかったでしょうが、真剣なインタビューの中で思いっきり鳴り響いていたのは…
「明日があるさ」でした。
インタビュー中に電話をとるわけにも行かず、着メロは鳴り響きつづけていました。
落選した橋本のインタビューで「明日があるさ」が鳴り響いたら、
ポマード頭から湯気出して怒ったでしょうね。
2001年4月19日(木)
歳を取っていく私
最近歳を取ったなあと思うことが結構あります。
1.「大盛りでも並でも同じ値段です」と言われても「並をお願いします」と言ってしまう。
2.衣替えで夏服を出して着た時に、「まだ着られる」と思ってほっとしてしまう。
3.パスワードの入力が必要な時にパスワードを思い出せてほっとしてしまう。
私の20代の日々もあと半年でおしまいです。失った日々は二度と帰ってはきません。
2001年4月8日(日)
桜、満開
伊豆まで桜を見に行ってきました。
海外出張から帰ってくるともう満開でした。
でもつぼみが膨らんでいく過程を見ないと、ありがたみに欠ける気がします。
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