日々雑感 2001年8月
8月23日(木)
鰻、麹町「秋本」
会社の上司が、仕事の後に鰻を猛然と食べたくなったらしく、後輩のツダに「鰻屋を予約しろ」と言ったところ、ツダは麹町の「秋本」を予約しました。
鰻屋は仕舞いがどこも早いので、8時ぎりぎりの時間だったので結構大変でした。
日テレの近くに、目指す店はありました。非常に渋い店構えで、「う」と書かれた行灯が灯っています。
すでに鰻重は「梅」しかなく、それを頼んで20分ほど待ちました。待っている間の鰻巻きは、若干甘味が強すぎる感じがしましたが、後輩のツダとタノウエの口にはあったらしく、彼らはとても美味しいといいながら食べていました。
出てきた鰻重は、鰻とご飯で別々に盛られていて、二段重ねの重に入って出てきました。鰻は関西風とまでは行かないもののふっくらというよりは香ばしい感じの焼き方で、鰻の味が濃く、ご飯は一粒一粒がしっかり立った炊き方で非常に美味しかったです。値段もそれほど高くなかったと思います(奢って頂いたのでいくらだったかははっきり記憶していません、あしからず)。
8月19日(日)
子供の時間の測り方
今日、新聞を読んでいたら、栃木の誘拐された小学校低学年の女の子が、監禁されていた場所から開放された場所まで車でかかった時間について、こう述べていました。
「ラーメンの出来る時間の半分ぐらい」
これは1分半のことであると、天下の日経新聞に解説が載っていました。
しかしこの女の子の時間の測り方の単位は、ラーメンが出来るまでを一単位としているわけです。恐るべし。
よっぽどインスタントラーメンが好きな女の子なのでしょう。
しかし、世間的にこの子は小さいのに大変しっかりした女の子だといわれていることを知りました。
8月18日(土)
時間の経過
先月末、友達の命日で大阪に行きました。もう亡くなって10年になります。交通事故でした。友達といってもただの友達ではなく、12の頃から仲が良かった親友でした。
お墓参りをして、墓をきれいに洗っているときに、お墓に新たな字が刻まれているのに気がつきました。彼のおじいさんとおばあさんでした。
彼のお葬式のときに、お二人は「わたしらが孫よりも長生きしてしまうなんて」と悲しんでいらっしゃいました。その、おじいさんとおばあさんも、お墓に入っていらっしゃいました。
図らずも、三人分のお墓参りとなりました。そして、自分が年を取っていくこと、大切な記憶も時間とともに薄らいでいくことを痛感しました。
8月17日(金)
鰻、赤坂「ふきぬき」
最近とても忙しく、早く家に帰って食事をとることが出来ません。かといって仕事を終わって食事をすると、食べる時間が夜11時前になってしまうというのが日常茶飯事なので、最近はずいぶんと体重と体脂肪率が上昇してしまっています。また、奥さんを一人で晩御飯を食べさせるというのもちょっとかわいそうです。この生活環境を改善するために、仕事の途中に抜け出して、奥さんを会社の近くまで呼んで一緒に食事をするようにしています。
お盆の週ということで、食事を取れる場所が非常に限られていて困りました。いろいろ回った中で、結局前から気になってはいたものの入ったことのなかった赤坂通り沿いの鰻屋さん「ふきぬき」にお邪魔しました。ここは非常に目立つ場所にあったのですが、なぜだか赤坂で働いてもう7年にもなるのに一度も入る機会がなかったのでした。
大正12年創業の由緒あるお店で、櫃まぶしが東京で食べられるというのが非常に珍しいお店です。実は櫃まぶしを食べるのは生まれて初めてです。
櫃まぶしとは何かというと、お櫃に鰻が乗っていて、鰻にたてに3センチほどの切れ目がついていて、それをしゃもじでお茶碗にすくって食べます。一杯目はそのまま鰻丼のように、二杯目は浅葱と海苔を混ぜ込んで、そして最後に浅葱と海苔と山葵を乗せて出し汁をかけていただきます。
初めていただいた櫃まぶしですが、これが美味しかった。鰻好きの人からすると王道は鰻重だとおっしゃる方もいらっしゃるかとは思いますが、浅葱と鰻がこんなに合うとは思いませんでした。
8月11日(土)
アカーチェは素晴らしい!
今日は奥さんと一緒に青山のイタリアン「アカーチェ」で食事をしました。これまでで4、5回お邪魔しているのですが、ここのサービスは素晴らしいです。
最後にお邪魔したのはおそらく6月だと思うのですが、そのとき飲んだワインを覚えていていらっしゃって、今回も同じ物をお願いしたら「前回と同じ物ですけれどもよろしいですか」と聞いてくださいました。飲んだワインはTzinganaの97年で、メルロ−とカベルネのワインなのですが非常に美味しかったです。
このワインは97年が初ビンテージで、某ワイン雑誌では95点がつけられていました。ちなみに、以前エノテカピンキオーリにお邪魔したときに注文したところ、改装中だったということもあったのか置いていなかったワインです。
料理も8000円のコース1種類しかないのですが値段以上のバリューがある料理で、特にからすみのパスタと豚の頬肉のハムが入った生ハムとサラミの盛り合わせ、米沢牛のロースのグリルが美味しかったです。豚の頬肉のハムというのはなかなか手に入らない珍しいものだそうです。アカーチェもちょくちょくお邪魔しないと申し訳ない店の一つです。

8月9日(木)
久兵衛
久々に接待で久兵衛に行きました。でも、がっくりしました。というのも、まず、予約の電話をしたときに3回も途中で電話を切られてしまったのです。転送しようとしたときに失敗したと思われるのが1回、「ちょっとお待ちください」といって切られてしまったのが2回ありました。その時点で結構不安に駆られたのですが。
夏なので魚がそれほど美味しくないというのは承知で行ったのですが、板前さんの握り方が今ひとつだったのでがっかりです。しゃりが大きめでネタのうまさを殺していました。前にお邪魔したときに握ってくださった若い板前さんがわれわれの板前さんの隣にいたので、できればその方に握っていただきたかったです。若造だからなめられたのかもしれないですが。
久兵衛は、待たされるときは向かいのバーに案内されてそこで飲みながら待つというのが通例です。今回食事を終えてお勘定をお願いし、領収書を頼んだ後で、待合のバーで飲んだ分を請求し忘れたのでお金を払ってくださいといわれました。勿論お金を払うことはまったく問題ないのですが、領収書を貰った後に追加で支払いが出た場合、黙っていても新たな金額の領収書を用意するのが礼儀だと思うのですが、新しい領収書を持ってきてくれませんでした。別に3千円が惜しいわけではないのですが、店側のミスで追加の請求をした割には気遣いが感じられず、一流店のサービスとは思えませんでした。非常に残念です。念のためですが、前回行ったときはサービス、味ともまったく問題なく、さすが久兵衛だと思いました。
8月7日(火)
赤坂割烹「でん次郎」
赤坂の割烹「でん次郎」は、現在私が和食でおすすめする店の筆頭です。仕事が遅くなるので、奥さんを赤坂まで呼んで「でん次郎」で一緒に食事をとりました。実は以前から昼食でこちらにお邪魔しておりました。昼食は刺身か天麩羅の2種類で、大変美味しいお櫃に入ったご飯とともに頂きます。ご飯はお米が立っていてつやつやで、とっても美味しいです。1週間前に接待でこちらの店を初めて夜にお邪魔したのですが、8000円のコースを頼んでとっても大満足でした。金目鯛の西京漬けがとっても美味しかったのが記憶に残っています。また、日本酒をたくさん頼んだのですが、埼玉の「神亀」などいい冷酒がたくさん置いてありました。3人で冷酒も結構頼んで、3万円ぐらいだったので非常にリーズナブルなお値段でした。
今回は奥さんといったのでコースではなくて単品で頼んだのですが、鱧がめちゃくちゃ美味しかったです。淡路島で採れた鱧だったそうですが、魚の味がしっかり残っていて、梅肉にマッチして最高に美味しかったです。大抵の店では水で洗いすぎで鱧の味がしなくなっていることが多いのですが、「でん次郎」さんでは鱧そのものの味がしっかり残っていたので感激しました。銀むつの西京焼きや、辛子レンコンなども美味しかったです。まだ出来て4ヶ月のお店ですが、応援したいと思います。料理長の相崎さんもとても感じの良い方です。
8月5日(日)
小田原厚木道路で覆面2台、白バイ1台と遭遇
伊豆スカイライン、ターンパイク、小田原厚木道路を経て東名で帰宅しました。
しかし小田原厚木道路と西湘バイパスは覆面が多いです。
ガンメタのセドリック、白のスカイラインが取締りを行っていました。白バイも出ていたのでびっくりです。
伊豆スカイラインでは観光バスの後ろに金魚の糞のように10台ほどついて走っていた集団に吸収されてしまったためストレスがたまりました。
そのせいで小田原を過ぎてぶっ飛ばそうと思ったのですが、そうは問屋が卸さず、国家権力によって抑圧されたのでした。
といっても、しっかり官憲の目を盗んで吹っ飛ばしたのですが。
伊豆スカイラインも、空いているときはとんでもなく気持ちがよいのですが。
8月4日(土)
私の洗車のこだわり
せっかく久しぶりに親と会ったので、親孝行で親の車を奥さんと洗車したのですが、夜中に雷雨が降ったため元の木阿弥でした。
ついでに私の紺ガエルも洗車しました。いつも室内駐車場の中で、ほこりにまみれているため、結構かわいそうです。
私の洗車のこだわり。
- 機械洗車はしない
- 直射日光の下、風の強い日は洗車しない(塗装面が日光、埃で痛む可能性があるため)
- ホイールを最初に洗う
- ホースまたは洗車ガンで水圧で砂を落とした後、水をかけながらカーシャンプーを泡立ててスポンジでやさしく洗車
- 洗剤が乾かないうちに水で洗い落とす
- タールや虫の死骸を水をかけながら粘土で擦り取る
- タオルは使わず(細かい傷がつくため)、「フクピカ」で仕上げる
「フクピカ」は画期的商品でおすすめです。私は特に洗車マニアなわけではないです。でも私の前の会社の同僚の洗車マニアに、「フクピカっていいよ」と薦めたところ、最初は半信半疑で、彼は自分の愛車のE500に使う前に奥さんのゴルフワゴンに試してみたのですが、絶賛しておりました。
何がいいかというと、フクピカには水性ワックスが含まれていて、質の良いウエスのように水分を拭き上げながらワックスがけが同時にできるのです。
「簡単なワックスなんて持ちが悪いに決まっている」とお思いかもしれませんが、私は室内駐車場に止めているため、水弾きが悪くなることはほとんどないです。
何でも拭けてしまうし、そんなに高いものでもないので、はっきり言ってお勧めです。プラスチック部品も品のいいつやが出ます。フロントガラスも拭けて、水弾きも最高です。
8月3日(金)
帰省
父が63歳となり、ついに隠居の身分と相成りました。これまでは宝塚に住んでいたのですが、引退後は伊豆に住むといっておりました。
隠居後の家がようやく10日ほど前に完成したため、週末ドライブをかねて伊豆高原までひとっ走りしました。
行きは、金曜日の晩9時半まで晩飯も食べず仕事をしていたため、出発は10時過ぎとなってしまいました。
何も食べずに夜中運転する気にもなれなかったため、東名東京インターに行く途中の246沿いにある「花背」といううどん屋で釜揚げうどんを食べました。
ここのうどんは麺が「ぷりん」とした食感で非常に美味しい上に、だしの味が非常に上品でおすすめです。
渋谷のマークシティの中にこの店の姉妹店「夢吟坊」という処があるのですが、「花背」のほうが圧倒的におすすめです。
ちなみにこの日は昼に赤坂の「やま喜」でぶっかけうどんを食べたのを忘れていました。気がついたら香川県人になってしまいそうです。
金曜の夜ということもあって、暴走族に絡まれると面倒だと思っていたのですが、幸い何事もなく、2時間半ほどかかって1時前につきました。
はっきり言ってつまらないドライブでした。というのも、金曜の晩だけにいくら夜中とはいえ道は空いていなかったのです。
伊豆の家では親の旧型C240ワゴンで遊んでいました。これは、私がインターネットで3000kmしか走っていない中古車を発見して1年前に親にプレゼントしたものです。
久々にP以外の車に乗ったので、いろんな意味でびっくりしました。
いろんな意味とは、
- ハンドルが軽い、ブレーキが軽い
- ハンドルが切れるため車庫入れが異常に簡単
- いくらメルセデスとはいえ(Cクラスというのもあって)ドアの閉まる音に重厚感がない
- 車を洗うのが大変(表面積がPとは比べ物にならないぐらい広いため)
- アクセルを踏んでも加速がとんでもなく悪い(これはベンツ特有のはず)
などなど、本当はもっとびっくりしました。
だけど、人がプレゼントした車をいろんなところをこするのは勘弁してください。
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